再生医療|海の中道整形外科|福岡市東区塩浜・三苫・和白・美和台・新宮の整形外科

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再生医療

再生医療|海の中道整形外科|福岡市東区塩浜・三苫・和白・美和台・新宮の整形外科

当院の再生医療の方針

01保険診療内での徹底的な保存療法

筋力トレーニング等のリハビリテーション、関節注射、装具療法、体重管理など

02手術加療の提案

関節温存手術や人工膝関節手術についてご説明し、習熟した医師に紹介いたします。

03再生医療の提案

手術療法を希望されない場合は、再生医療の説明を行います。

※再生医療は、保険診療ではありませんので全額自費となります。(料金8万円〜)

詳しくご説明し、内容をご理解いただいた上で治療をすすめます。再生医療を行った場合も定期的に治療経過を確認する必要がございますので定期的な通院が必要です。治療後も効果を持続させるような体作りや日常生活動作の指導などを行いサポートいたします。

再生医療にご興味のある方、痛みでお悩みの方は、まずはご相談ください!

再生医療を通じて「ひざ寿命」を延ばすお手伝いをします

医学の進歩などにより平均寿命は延伸し、人生100年時代とも言われています。一方で、健康的に生活できる健康寿命との差は約10年もあり、その差を縮めるためには要支援の原因として最も多い関節疾患、特に膝疾患を予防し早期に治療することは重要と言えます。

男性の健康寿命

女性の健康寿命

「変形性ひざ関節症」とは

経年的にひざ関節のクッションである軟骨や半月板が擦り減り、骨が変形する病気です。
本邦における治療が必要な患者数は1,000万人、自覚症状のない人を含めると3,000万人、実に全人口の3人に1人が変形性ひざ関節症と言われています。また、女性の発症率が高く、男性と比べて1.52倍かかりやすいと考えられています。

変形性ひざ関節症の原因は?

加齢・体重増加・筋肉の衰えなどが考えられます。関節内で、軟膏の摩耗、半月板の変性や断裂、骨の変性や変形が徐々に生じ、慢性的な関節炎を起こします。ただし、外傷など明らかな原因があって発症する場合は二次性変形性ひざ関節症と呼ばれ、ひざ関節内骨折、靱帯損傷、化膿性ひざ関節炎、痛風などが原因となることがあります。

変形性ひざ関節症の症状

初期は、階段の昇り降りや歩き始めで痛みを感じるようになります。慢性炎症の影響で関節液が過剰になり、関節水腫(水が溜まる)になることもあります。進行すると、関節変形が強くなり、関節可動域が低下し、歩行など日常生活に大きな支障が出てきます。以下に、主な発症サインを挙げています。一つでも当てはまる項目があれば、変形性ひざ関節症のうたがいがあります。

変形性ひざ関節症チェックリスト

  • 立ち上がろうとするとひざが痛む
  • 膝を曲げ伸ばしすると音がする
  • 階段を昇り降りするのがつらい
  • ひざがガクガクすることがある
  • 階段を降りているとき、急にひざの力が抜けることがある
  • 左右のひざの形が微妙に異なる
  • 正座ができない、できても痛みですぐに脚をくずしてしまう
  • ひざが腫れている
  • 座って脚を伸ばしてもひざがまっすぐにならない
  • 足をそろえてまっすぐ立つと膝と膝の間が握り拳1つ以上開いている
  • 長時間歩くとひざが痛くなる

変形性ひざ関節症の進行度について

初期は、軟骨が表面から擦り減り始めて、レントゲンでは隙間が狭くなり始めます。(軟骨はレントゲンでうつらないため、骨と骨の隙間の幅で擦り減り具合を判断します。)

中期では、内側または外側の半月板も擦り減ってきます。レントゲン上の隙間がほとんど消失してきます。末期では、軟骨や半月板が完全に壊れて、骨自体(軟骨下骨)も変形を来してきます。Grade0が正常膝関節で、Gradeが上がるにつれて重症度が増します。

  • Grade0:正常(大腿骨と脛骨の隙間は正常、関節軟骨はすり減っていない状態)
  • Grade1:関節裂隙狭小のないわずかの骨棘形成、または軟骨下骨硬化
  • Grade2:関節裂隙狭小(25%以下)あるも骨変化なし
  • Grade3:関節狭小(50%~75%)と骨棘形成、骨硬化像
  • Grade4:骨変化が著しく、関節裂隙狭小(75%以上)を伴う

Grade0/3/4

 

K-L(Kellgren-Lawrence)分類

レントゲン所見を元にした進行度の分類

レントゲン所見を元にした進行度の分類

膝疾患に対する治療は?

保険診療範囲内での治療法

01運動療法

筋力増強トレーニング,エアロビックエクササイズ,陸上運動,水中運動,太極拳などにより、鎮痛,機能改善,日常生活動作などの改善効果が得られます。

02消炎鎮痛剤

いわゆる痛み止めです。飲み薬・貼り薬・スプレー・塗り薬など様々な薬剤があります。あくまでも痛みに対する対処法であり、飲み薬によっては胃腸や腎臓などに悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。

03物理療法

専用の医療機器を用いて温熱療法などにより、疼痛の緩和を図ります。

04装具療法

脚のアライメントを矯正する足底板や膝をサポートする装具などを用いて治療します。

05関節腔内注射

消炎鎮痛剤と並んで多く行われているのがヒアルロン酸注射療法です。膝関節腔内のヒアルロン酸(関節液と類似した粘稠性のある液体)を潤滑油のように補充することで、関節腔内の軟骨の擦り減りを低減します。定期的な注入が必要です。末期の変形性ひざ関節症に対しては十分な効果は得られにくく、痛みを軽減できても、軟骨の修復作用はありません。

06手術治療

病状が進んだひざ関節において、長期に安定した成績が得られる標準的治療法は人工膝関節全置換術(TKA: toal knee arthroplasty)または単顆置換術(UKA: unicompartmental knee arhroplasty)です。近年では手術をより正確に行うための技術としてロボット支援人工膝関節全置換術が普及してきています。また、若い年代の変形性ひざ関節症に対しては関節のアライメントを保つために、高位脛骨骨切り術(high tibial osteotomy : HTO)が施行されることもあります。手術には、2〜4週間の入院期間を要し、術後にリハビリも必要です。手術合併症(血栓症・インプラント感染など)のリスクもあります。また人工関節は脱臼・ゆるみ・摩耗・感染などを生じる可能性もあります。人工関節の耐用年数は、20年以上と言われています。

現在の治療の中心となるのは消炎鎮痛剤やリハビリ、関節腔内注射などの保存的治療です。これを「第1の治療」とすれば、これらの治療で改善しない場合に行う、骨切り術や人工膝関節置換術などの手術治療は「第2の治療」と言えます。しかし、さまざまな事情が原因で手術を受けられない、もしくは受けたくない方がおられます。つまり、第1の治療で改善しないが、第2の治療が受けられない(受けたくない)方にはどうすればいいのか。この問題を解決し得る「第3の治療」が再生医療です。

実際に投薬やヒアルロン酸注射、装具療法、リハビリでは症状の改善が得られない患者さん、変形の進行が止められない患者さんは、人工関節の耐久性を考慮して人工関節手術をするのにちょうど良いと考えられる「70歳前後になるのを待つしかない」のが現状でした。また手術を希望しない患者さんは良くなる方法を探して、いろいろなクリニックを受診しますが、他の良い治療法が存在しないため、どこに行っても痛みが良くならない現状を受けいれるしかありませんでした。そのような患者さんの軟骨破壊の進行という病態に対する新しい治療として期待されているのが第3の治療「再生医療」です。

 

保存療法

  • 運動療法
  • 消炎鎮痛剤
  • 物理療法
  • 装具療法
  • ヒアルロン酸などの関節腔内注射

 

手術治療

  • 人工関節置換術
  • 高位脛骨骨切り術

再生医療

  • PRP療法
  • ASC療法
  • PFC-FD療法

再生医療とは

細胞や人工的な材料を利用して、病気やケガで損なわれた機能の再生を図るもので、人が生まれながら持っている「自然治癒力」を活かした治療法です。損傷を受けた軟骨や靭帯の修復と抗炎症効果を促し、より疾患の原因にアプローチする治療と言えます。

「血液を利用するPRP療法」「脂肪由来の幹細胞を利用するASC療法」があり、これらは厚生労働省の認可が必要となる、法に基づいた安全性が担保された治療です。完全に痛みが取れる魔法の注射という訳ではなく治療効果には個人差がありますが、劇的に症状が改善し、人生が変わる様な患者さんもおられます。

変形の少ないひざ関節の方がより治療効果が得られやすいため、現在では「保存治療のオプション」として早期の段階から再生医療を行う重要性も明らかになってきています。

PRP療法とは

血液の中には出血を止める働きをもつ「血小板」という成分があります。この血小板を凝集させたものをPRP(多血小板血漿)と呼びます。
血小板は組織が損傷すると集まり、止血効果を発揮すると同時に成長因子を放出することで組織の炎症を抑え、修復を促します。PRP療法はこの血小板の成長因子の作用を利用する治療です。
当院で行うのはPFC-FD療法と呼ばれるもので、血小板を濃縮した液体成分(PRP)を活性化し、これを凍結乾燥(フリーズドライ)加工し、血小板由来因子を濃縮したものを、ひざ関節の損傷部位に注入します。このPFC-FD療法は他のPRP療法に比べて、血小板由来因子を濃縮している分、成長因子が約2倍多く含まれている治療法となり注目されています。膝以外の関節や靭帯にも使用可能です。

主な対象疾患

  • 上腕骨外側上顆炎
  • 上腕骨内側上顆炎
  • 膝蓋腱炎
  • 足底腱膜炎
  • アキレス腱障害
  • 肉離れ
  • 肘・膝・足関節靭帯損傷
  • 手関節TFCC損傷
  • 変形性関節症(変形性膝関節症、股関節症、足関節症など)
  • 膝半月板損傷
  • 肩腱板損傷
  • 難治性骨折

PFC-FD療法の費用

自分の血液から、治癒力を持つ血小板を活性化させてより多くの成長因子を抽出し、ひざ関節に注射する治療法です。

1度の採血により注射器2本分(2バイアル)が生成されます。

当院では、より効果が期待できる2バイアル1セットで治療を行っています。他院では1バイアル1セットで治療を行っていることもあります。またPFC-FDと似た製品(後発品)もあるため、名称等もよくご確認ください。

当院では再生医療を多くの方に受けていただくために、価格にもこだわっております。

価格のこだわり①

複数回のPFC-FD注射を受ける場合、2回目以降の治療費を安く設定しています。

価格のこだわり②

1度に両ひざのPFC-FD注射を受ける場合、同日に両ひざの治療を行う方には、治療費を安く設定しています。

価格のこだわり③

PFC-FD療法は複数回(2〜4回)投与することで治療効果の上乗せが期待できることが知られています。当院ではお得な3回セット料金を設定しています。

ASC療法とは

脂肪由来培養幹細胞治療は皮下脂肪から抽出した幹細胞を約1ヶ月培養し、ひざ関節に注入する治療です。幹細胞とは、全ての細胞の幹(みき)となる細胞で、さまざまな細胞に変化(分化)する能力を持ちます。この幹細胞が成長因子やサイトカインを分泌し周囲の幹細胞に作用して細胞を凝集させて組織を修復します。

PRP療法」は、組織の炎症を抑える効果と修復効果が期待できますがどちらかというと炎症を抑える効果が強く、それに対し「脂肪由来幹細胞を用いた治療」では、強い組織の修復効果が期待できます。この二つの治療を組み合わせることでさらに高い治療効果をもたらすことが経験的に知られています。

すべて「自分の血液」「自分の細胞」で行う治療であるため、拒絶反応などはなく、治療は注射ですみますので人工関節のような大きな侵襲を伴う治療ではありません。

いずれも厚生労働省から認可された治療法であり、どちらの治療法を選択するにしてもメリットはあってもデメリットはほとんどありませんが、保険適応とはなっておりませんので、お支払いが全額自費の治療となります。

治療効果について

新しい方法ですが、国内外で行われるようになっており、数年の結果は良好なものが多いようです。報告されている副作用や合併症は軽微な関節炎など一時的なものです。詳しくは担当者までお尋ねください。

料金表

PFD-FC療法(片ひざの場合)

項目 料金
1回目 150,000円(税込)
2回目 140,000円(税込)
3回目 130,000円(税込)
4回目 130,000円(税込)
5回目 130,000円(税込)

PFD-FC療法(両ひざの場合)

項目 料金
1回目 280,000円(税込)
2回目 260,000円(税込)
3回目 260,000円(税込)
4回目 260,000円(税込)
5回目 260,000円(税込)

PFD-FC療法(3回セットの場合)

項目 料金
片ひざ 390,000円(税込)
両ひざ 750,000円(税込)

※片ひざの場合、420,000円(1回目150,000+2回目140,000+3回目130,000)より30,000円お得

※両ひざの場合、800,000円(1回目280,000+2回目260,000+3回目260,000)より50,000円お得